google.com, pub-7914208718734050, DIRECT, f08c47fec0942fa0 解離 | あひるくま

解離

私は嫌なことも大切な事も楽しい思い出も忘れていることがたくさんある。

嫌なことを忘れるのは一見良い様に思うが、なかなか不便を感じている。

例えば私に傷つけることをわざと言う人がいるとしよう。

その時は傷つき、悲しみ、怒りも感じる。直後は会話内容も覚えている。友達にも話を聞いてもらうこともある。だが時間がたつと忘れてしまうのだ。

毎回ではないし、時々あるぐらいなのだが、何せ覚えていないので頻度は正直分からない。

自分が考えているより記憶は残っているのかもしれないし、逆に想像以上に忘れているのかもしれない。

ではなぜ忘れている自覚があるか。

一番多いと感じるのは、自分の感情は覚えているが内容を覚えていないことだ。

怒りや悲しみ、嫌悪感は残っているのに何があったか分からない。

頑張って思い出すこともあれば、全然覚えていないこともある。

なので何度も嫌な思いをする。

以前心療内科を受診した際にこのことを相談したが、『解離』が起きていると言われた。

虐待やネグレクト、いじめと過酷な生活を送っていたことにより、脳が強いストレスを感じ自分を守る為に辛い記憶を消そうとする。しかし、それが上手くいかず必要な記憶を消してしまっている状態だと説明された気がする。

解離性同一性障害を起こす手前だったと言われた。

カウンセリングでも同様の説明を受けた。

初めて自覚したのは専門学校の時。友達と3人で遊んでいた時のこと。友達が「この前3人で遊んだ時にさ~」と話をしてきた。

そんな事覚えていなかったので、いつの話か聞いたら1ヶ月以内の話だった。

私は会ったことすら覚えていなかった。

その時話した内容やどんなことをして過ごしたのか詳しく聞いたが、どうしても思い出せなかった。

友達2人とも嘘をついている様子もなく、「あれ?私どうしたんだろう?」と不安になった。

出来事を忘れるのは日常生活に支障をきたすと思い、そこから数年間日記をつけた。

もしかしたら忘れてることもあったかもしれないが、日記と自分の記憶に相違はなく、私は安心した。

ただ疲れていただけかもしれないと思い、病院には行かなかった。

だが、数年続いた日記は辞めた。

問題ないと思ったし、母が私の日記を盗み見していたからだ。

母が私と友達が話した内容や遊んだことを知っていたり、日記帳の置き方が変わっていたので気付いた。

その頃の母は過干渉で、友人関係に口を出し、行動を制限されることが多かった。

日記を辞め、人の名前や出来事を忘れることはあったが気にしなかった。

忘れやすいからその分仕事でミスをしないように気を付けようととにかくメモを取り、家ではメモを見て復習をした。

特に忘れることで困りごとはなかった。

月日は流れ、私は子供2人の母になった。

そのあたりからだと思う。物忘れが多くなった。

産後だったこともあり、産後特有のもので徐々に治るのかなと思っていたが、何年たってもちっとも良くならなかった。

頭痛で病院でMRIを受けたとき、忘れっぽいんですが私の脳は大丈夫ですかと相談したら全く問題ないと言われたので脳の病気ではないんだなと少し安心した。

そして心療内科の医師や心理士さんから『解離』について説明されたのだった。

私はショックだった。

そこまで私は傷ついていたのか。

そして現在も私を苦しめている。

どこまで私を傷つけ、苦しめるのか。

嫌な事を忘れることよりも楽しいこと、嬉しいこと。いろんな人との大切な思い出を忘れてしまうことが何よりも辛かった。

以前家族で動画を見た。子供たちが1、2歳の頃出かけた時の動画だ。私は全く記憶になかった。たった5,6年前のことなのに。せっかくの楽しい思い出なのに。私は懐かしいとすら感じれず、私的には初めて見た家族の様子を笑顔で観た。そして夜一人でたくさん泣いた。

家族との思い出まで忘れてしまうなんて。

ここまでの苦しみを負う程、私は何かしたのだろうか。

母に対して、周りの見て見ぬふりをした大人たちに対しての怒りがある。

母は私の病状の話になると逃げるので、私がこれだけ苦しんでいる事すら知らず、のうのうと被害者面して生きているのだと思うと怒りで吐き気すらしてくる。

でも母はそれまでの人なのだ。

私自身が私を大切にしないと。向き合わないと。

辛い経験をしても諦めず生きてくれた子供の頃の自分。

本当にありがとう。

もう40代になってしまったけど、これから自分を大切にする努力を怠らないからね。

何せ忘れてしまうため、ブログも何度も同じ話をするかもしれない。

文章も読みづらいと思う。

それでもここまで読んでいただきありがとうございました。

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