子供たちが夏休みに入り、毎日バタバタしていて忘れていたが、宅急便の一件から母からの接触はない。
平和だなぁとホッとするが、正直他の人が羨ましい。
私の実家が県外だと知っている知り合いにも「夏休みは実家に帰るんでしょ?実家で思いっきり羽伸ばしてきな~」と言われることもある。
とても距離を置いてるから帰らないよとは言えず、そうだね~と話を合わせている。
夏休み明け、子どもたちはお友達の話を聞いて羨ましいとか寂しいって感じるだろうなと想像し、今から胸が痛い。
申し訳ないが、今帰る予定はない。
以前の母は極端な人で、暴言を吐いたり過干渉になったりと不安定な人だった。
結婚して実家から飛行機の距離の場所に住んでいる時も連絡の頻度は多かった。
特に息子を妊娠し、男の子だと分かるとその連絡の頻度は増え、臨月になった途端1日2~3回は「まだ産まれないの?」と電話をしてきていた。
夫と出かけていて気付かなかったりすると、夫の携帯にも母は連絡を入れるほどで、夫は苦笑いだった。
連絡の頻度を抑えてほしいと伝えても効果はなく、電話がなるたびに嫌だった。
息子は予定日よりも2週間早く産まれてきたので、その期間は短かったが長く感じた。
そんな母が連絡をここ数年あまりしてこなくなったのはいろんな理由がある。
弟も結婚し、娘二人の父になった。
弟のところに娘が産まれたことが最初のきっかけだ。
弟は娘が産まれた時に心配したそうだ。
兄弟差別で自分の娘にひどい言葉を投げかけ、息子を溺愛してきた母。それを弟の娘と私の息子にするのではないか、と弟は親戚中に言って回ったらしい。
親戚は差別や私に母が何をしていたのかは知らない。なので、弟も父になりいろいろ心配なんだろうなぐらいの反応をされたらしい。
それを私は母から聞いた。
母は私に謝るでもなく、そんなこと言われたの!とかなり動揺していた。
世間体を気にする母なので、自分と親戚との関係を心配したのだろう。
私が母に存在すら否定される言葉を吐かれているのを傍観していた弟。
姉弟差別を利用して、自分だけが高価なおもちゃを買ってもらって喜んでいた弟。
母と一緒に父を安月給呼ばわりしていた弟。
もちろん弟も母の被害者なのだが私は悲しかった。
そんなただの傍観者だった弟は娘を持つ父となり、心を痛めだのだろう。
私と父はうつ病を患っていたが、
『あひる(私です)とお父さんが病気になったのは、お母さんとばあちゃんが二人をいじめてたからだ!』
と弟は母に言ったらしい。
これも母から聞いた。
祖母は晩年認知症の症状があり、うつ病で療養していた私に「この役ただず!いてもなんの役にもたたない」と言ったりしていた。私はパニックになり、もう死にたい。誰にも迷惑をかけたくないと不安定になった。
同級生に大人になって再会した時も「あひるちゃんより弟をおばあちゃんは可愛がっていたよね」と、同級生に言われた。おや?と感じる人は感じていたのだろう。
だが、祖母はたくさん助けてくれたし、感謝している。
母に対しては、弟に言われた内容がその時の私には衝撃だったし。
普通私にそれを伝えるか?と母の言動にはビックリしたし、当時は大切に育ててきた息子にそんな言葉を言われた母が可哀想だと落ち込んだ。母は弟に怒っていた。
その時も母から謝罪はなかった。
その当時は「私のうつ病は私の問題であって、お母さんたちは関係ないと思っているよ。心配してくれてありがとう」と弟に伝えた気がする。
でも5年前に病院でうつ病の原因は、劣悪な生育環境で育ったことが根本にあると言われて、そこからいろんな本を読んだり自分なりに勉強した。
段々と私の性格に問題があり、その性格が形成されていく大切な時期に毎日心を壊され続けたことにより、生きづらさを感じていることを知った。
それでも認めたくなかった。
親のせいにするのはずるいとたくさん自分を責めた。
自分の子供だよ?そんな理不尽なこと子供に出来る?
自分の子供の人生を壊せる?そんな理不尽なことあるわけない。
私が上手に立ち回れていたら、自分を守る術を身に付けていたらと、また自分を責めた。
だが自分に優しい言葉をかけるように意識し生活していたら、私は私が悪いからと思うことで悲しい現実に向き合わないようにしていたことに気付いた。
そして、どんなことがあっても誰にも言わずに辛い気持ちを抱えて生きてきた子供の頃の自分が愛おしく感じるようになった。
頑張って生きてくれた。ありがとう。と子供の頃の自分に感謝している。
弟と母は私のことをいろいろ話したようだった。
詳しい内容を聞いたかどうか覚えていないが、母が「今私に出来ることは自分から連絡をせず、あんたをそっとしとくことだ。それが孫の為だ。」というようなニュアンスのことをずいぶん前に言われた。
母は弟の言う事はわりと聞くので、弟が母に言ってくれたのだと思う。
でも我慢できなくなり、時々連絡をよこすのでしょうね。
とても寂しいのだろうなと同情の気持ちとざまぁみろ!という気持ちとたくさんの感情がある。
弟が月一で母の様子を見に行ってくれることが本当にありがたい。
弟の性格上、私の病気を私以上に調べて母に思わずでた言葉だったのだろうなぁと想像する。
弟ともとにかくいろいろあったので、なかなか良好な関係は築けないかもしれないけど、弟なりに思うところがあり調べて行動を起こしてくれたのだなと感じた。
私は私で頑張るから、君は君の家族をとにかく大切にするんだよと弟に伝えたいです。
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