今回は私の話を聞いて心理士の先生が感じた母のことを書いていく。
私が泣きながら母との記憶を話し、先生は確認するようにいろいろ私に質問をした。
それを前回ブログに書いた。
ある程度聞き終えたところで、心理士の先生に「お母さんにあなたが病名をつけるとしたら?」と聞かれた。
私は何かしらの人格障害や発達障害があるのではないかと思うと答えた。
先生の返事は「そうですね。発達障害があると思います。」とのことだった。
私は動揺した。
頭が真っ白になっている私に先生は続けた。
母には発達障害がベースにあること、母の母(私が同居していた母方の祖母)の子育てによる影響もあるのではとのことだった。
まずは先生が母は発達障害ではないかと感じた点について。
ASDがベースにあり、ADHDが前に出ているように感じたと先生が教えてくれた。
ASDとは自閉スペクトラム症のことで、表情などから相手の考えていることを読み取ったり、自分の考えを伝えることが苦手である。特定のことに対して強い関心があり、こだわりが強い。
ADHDは注意欠如・多動症のこと。集中力がない、じっとしていられない、思いつくとすぐ行動してしまう衝動性がみられる。
うちの母は感情や欲求に対するコントロールが苦手だと思う。
先生は続けて説明してくれた。
私の母には情感性がなく、傷つけた我が子に対する後ろめたさもない。
人格的な歪みもあり、これは私の祖母による子育てで生じたものではないかとのことだった。
私の母には弟がおり、私同様差別を受けて育った話を母は私によくしていた。
母の弟は「男の子は跡取りだから」と欲しいものは何でも買ってもらっていたし、自分よりも父母に可愛がられていたことが羨ましかったと母は悲しそうに、時には怒りを含みながら私に愚痴をこぼしていた。
幼少期の暮らしが貧しく、同級生に「びんぼう!」と冷やかされていじめられたと話していたこともあったらしい。
そういった環境が原因で、母も解離性があり、私にひどいことをしたことも覚えていないのではないかとのことだった。
そしてアルコール
私の母はアルコール大好き人間だ。
私はアルコール依存症ではないかと疑っている。
私が子供の頃はかなりの酒豪で、ビールを1~2瓶一人で開け、その後はウィスキーの水割りを寝る直前までずっと飲んでいた。
私が子供の頃は自動販売機でビールも買えた。なので、私はよく近所の自動販売機に母のビールを買いに行った。
夏だと夕方でも明るいので一人で買いに出かけた。一人になれるのは嬉しいが、一人で夕方出歩くのは怖かったし、寂しかった。でも母に嫌とは言えず、言われるがまま買いに行った。
怖くて急いで帰った時にビールを振ってしまったことがあり、その時のビールは泡だらけだと母にとても怒られた。私は素直な子供だったのだが、それでも嫌気がさしたときもあった。
そんな時はわざとビールを振って帰ったりした。父や祖母がいると私にひどいことは言えないのを知っていたので、そういうタイミングをみてやった。
「泡だらけで美味しくない、炭酸が抜けてる」と母に小言は言われたが、私が飲むものじゃないし知らんと思いながら謝った。そうすると、父や祖母が「子供に買いに行ってもらっといて文句を言うな」と助け舟を出してくれる。
そうやって日頃のうっぷんをたまに晴らしていた。
私が成人してからも休みの日は朝からアルコールを飲んでいることが時々あった。
話が逸れたが、母は生まれつきの脳の使い方に特徴があり、育った環境により人格の歪みがある可能性があるということだった。
なぜ、母親なのにとか、自分が傷ついたことを娘に同じことをするなんて愛が無い人だと思っていたがそうではない。
私が10代後半になると過干渉が強くなったことからも、愛情はあったのだろうと先生は言っていた。
パソコンで言うとOSが違うと先生が例えてくれた。
私がWindowsで母がmacだとすると全然違うよねと分かりやすく例えてくれたので、とても腑に落ちた。
そうか。なら理解出来ないのは当たり前じゃん!とすごくしっくりきた。
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