小学生の頃は、毎年クリスマスプレゼントを貰っていた。
母が私と弟に「サンタさんからお金預かったよ!プレゼント買いに行こう」と声をかける。
うちの実家に来てくれたサンタさんは、ティッシュに1万円を包んで母に現金を預けてくれる。一人当たり5000円ずつねという伝言付き。プレゼントを子供自身が選ぶというシステムだった。
祖母がお金をくれる時もティッシュにお札を包んでくれたので、あれ?もしかして?と子供の頃から思っていた。子供の夢を壊さないようにしてくれてたのだなとありがたく思う。
その後、クリスマスプレゼントを買いにおもちゃ屋さんへ行く。メンバーはだいたい母、弟、私の年が多かった。何度か途中から同居していた母方の祖母も一緒に行くこともあった。父はたいがい仕事でプレゼント選びには来なかった。今ふと思ったのだが、父が来れないタイミングでプレゼントを買いに行ってたのかもしれない。
1人5000円!だいたい欲しいものは決まっている。私はシルバニアファミリーかリカちゃんが欲しい年が多かった。
シルバニアは高いので即諦め😢リカちゃんのコーナーに行き、私の欲しい物の中から5000円以内の物を探した。
リカちゃんのお家にお風呂セット、幼稚園…あれもこれもと目移りするが、5000円以上だと「これは5000円以上だからダメ」と値段に気を付けながら選んだ。
最優先は値段。なので1番欲しいと思うものを買えたことはほとんどなかった。それでも初めの頃は嬉しかった。
5000円に満たないリカちゃんシリーズのおもちゃに決め、母に伝えに行く。
母からOKが出るととても嬉しく、弟がおもちゃを決めるのを待った。
驚くことに弟は毎年予定していた金額を超えるおもちゃをねだっていた。
初めのうちは5000円からちょっとはみ出すぐらいだったのだが、だんだんとそのはみ出し方も大胆になっていった。
しかも予算が2人で1万円だから予算をはみだすと、私がもっと安いものに選び直すように母から言われた。
「あなたはお姉ちゃんなんだから我慢しなさい。」「わがまま言うんじゃない」「弟が可愛いと思わないの?」と毎年毎年おもちゃ屋さんで言われた。
「なんで、弟は5000円以上の物を買えて、私は買えないの?」と何度か聞いたが、納得できる返答はない代わりに責められた。
お母さんは私がかわいいと思ってくれてないのかな。私のこと嫌いなのかなと悲しくなり、寂しかった。
お母さんになんで?と聞くととても冷たい目をされ、きつい口調で諦めるように言われるのが辛かった。
弟は「あひるがもっと安いのを買えば、俺はこれを買える。だからもっと安いのにしてよ」と言って、私が安いおもちゃに変えるのを待っていた。
私は欲しかったおもちゃを諦め、違うおもちゃを慌てて探していると
「まだ~?早くしてよ」と母と弟にせかされた。
私も弟もそろばんを習っていたので、計算は得意だった。
私と弟が選んだものを計算し、迷いもなく私に諦めるように言う弟が憎たらしかった。
なんで私は欲しい物を買ってもらえないのかとだんだんクリスマスは緊張するようになった。
ある年、物は忘れたが、どうしても欲しいおもちゃがあった。
これだけは譲らない!と決心しておもちゃ屋にいった。
弟は7000円近くのおもちゃを手にしていた。
そして、また私に諦めるように言ってきた。
私は断った。
「どうしてもこれが欲しい。私は毎年我慢した。今回は譲らない。他のを買えと言うなら私はプレゼントはいらない」的なことを言ったと思う。
だが認められなかった。
譲るものかと粘ったが、「あんたが諦めるまで帰らない」と母に告げられた。
何だか思い出したら落ち込んできて動悸がしてきた。
今日はここまでにします。
まだ傷は癒えてないということなのかなと思うので、たくさん自分に寄り添って今日はもう休みます。
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