google.com, pub-7914208718734050, DIRECT, f08c47fec0942fa0 複雑性PTSD トラウマ | あひるくま

におい

娘が小学1年生になり娘の成長を嬉しく思う反面、怖く感じたり不安になることがある。

娘が友達とハグをしているのを見たとき、仲のいい子が出来て良かったと思いながらその光景を眺めていたが急に怖くなった。

うちの娘臭くないかな。

臭い!ってお友達に言われたら娘が傷つく、どうしよう…と不安になった。

私は子供の頃はシャワーは2日に1回短時間しか母に認めてもらえなかった。

湯船には毎日入っていたが、2~3日に1度しか洗わない浴槽からは悪臭がすることが多く、水は黄色か茶色っぽく濁っているお風呂に入っていた。

洋服は2日に1回の着替えしかさせてもらえなかった。汚して帰ると怒られ次の日も汚れた服を着た。

身体をたくさん動かした日や夏は汗もかき、頭も身体も痒かった。頭をかくとフケがポロポロと落ち、朝鏡を見るときはフケがついてないかのチェックにとても気を遣った。

母に「今日は体育でたくさん動いたからシャワー使っていい?」「今日洋服汚れたから明日は違う洋服が着たいんだ。」とお伺いをたてたが、答えはだいたい決まっていた。

「ダメに決まってるでしょ!育てても一文にもならないあんたの為になんでそこまでしてやらなきゃいけないの?」「女はすぐ色気づく!だから女は嫌いなのよ!」とよくヒステリックに言われたものだ。

もちろん傷つき涙が出そうになるが、とにかくこらえて「そうだよね。ごめんねお母さん。」とすぐ謝ることがこれ以上自分が傷つかない方法だった。

いろいろ試行錯誤して見つけたベストな返答なのだ。

「そうだよね」←これがないと「私を悪い母親に仕立てる気だろ」と言われることがあるので使うように気を付けた。その当時は謝ってるのになぜ怒られるのかと不思議だった。今思えば母は子供が納得して、着替えない、お風呂入らない選択を子供自身がしたのだと思う事で母自身は悪くないと思えたのかもしれない。

「ごめんなさい。」←言い方とタイミング大事。1日に何度も使うと「私が酷い母親みたいじゃない!」「私をバカにしてるの!?」と母がキレる。声のトーン、言い方など母に許される為に細心の注意をはらった。

母の前で泣くのはご法度だ。

女はすぐ泣くから嫌い、お姉ちゃんが泣くんじゃない等々言われるのでとにかく泣かないように耐えた。一人でお風呂に入る時や布団の中でよく泣いた。

これは余談だが、うちの母は私が人生で出会った人でナンバー1の泣き虫だ。会社だろうが人前だろうが涙が出るらしい。母曰く人情のある自分は涙もろいので仕方がないらしい。ちょっと意味が分からなかった。

学校では同級生の女の子に「昨日と同じ服じゃん!」とよくバカにされた。「お風呂入ってる?」は遠回しに「臭いよ」と言われてると受け取り、恥ずかしいし人が一定の距離より自分の近くに来られることが怖かった。

小学生が気付くぐらい不潔だったが、周りの大人が家庭環境について聞いて来ることはなかった。

私が子供を出産してから母に聞いた話。私は赤ちゃんの頃お尻が真っ赤に腫れるぐらいのオムツかぶれを起こしたことがあり、その時に病院で診察してくれた医者が「こんなにひどくかぶれて!お風呂毎日入れてるの!?あんた虐待してるんじゃないの!?」と母に詰め寄ったそうだが、母はそのことに腹を立てその病院には二度と行かなかった。私は赤ちゃんの頃の記憶はないが、きっとお医者さんの予想は当たっていたんだと思う。

親戚や先生や近所の人、同級生の親誰かしらおかしいなと思った人はいたと思う。でも誰も助けてくれなかった。自分も辛いと言えなかったことが悔やまれてならない。

話は戻して娘の話。

お友達とハグしている娘を見てフラッシュバックして辛くなる自分の心。

以前カウンセリングで出来ていることに目を向けようと言われたことを思い出した。

「大丈夫。娘は私じゃない。

毎日シャワーを浴び、綺麗なお風呂に入り、毎日着替えもし、洗濯した服を着ている。大丈夫だ。」

そう心の中で繰り返した。

そして改めて娘を見るとお友達と笑顔で楽しそうに手を繋ぎながら談笑していた。

娘の笑顔がとにかく嬉しかった。

自分の育った環境の異常さと小さい頃の自分が可哀想に感じ悲しくもなった。

親に対してとてつもない怒りが沸き起こった。

何よりも自分は大切なものをたくさん失い、大切な時間も失った。

でももうどんなに悔やんでも怒っても帰ってこない。

これ以上失ってたまるか!負けてたまるか!とがむしゃらに頑張ってきたが、辛い記憶が勝手に蘇る苦しみから抜け出せなくて死にたいとさえ思った。

だが主治医と話したり、カウンセリングを通して、自分に残る子供。小さい頃の満たされなかった自分を育て直すと決め、2人の子供+自分(子供)を育てている。

私は母のサンドバックになる為に生まれてきたわけではない。

私は幸せになる為に生まれてきたんだ。過去に負けてたまるか。

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